キロ(対キロ制・対キロ区間制・ 区間制・均一制)

鉄道会社が実施している普通旅客運賃は、次の4種類の類型に区分されます。

<1> 対キロ制

対キロ制は、キロ当たりの賃率に乗車区間の営業キロを乗じて運賃額を計算する方法であり、JR旅客会社及び一部の中小民鉄事業者において実施されています。

 

<2> 対キロ区間制

対キロ区間制による運賃は、一定の距離を基準として区間を定め、乗車区間に応じた運賃を算出する制度で、乗車距離に応じて階段状に運賃が変化してゆくものです。乗車距離が長くなるにしたがって階段の高さ(加算額)、階段の奥行きの長さ(同一運賃で乗車できる区間長)を変化させることにより遠距離逓減が図られています。この制度は簡明であり、かつ券売機その他の取扱の面からも合理的メリットがあることから、大手民鉄、東京地下鉄、公営地下鉄、中小民鉄の多くがこの運賃制度を実施しています。

 

<3> 区間制

区間制運賃は、営業路線を概ね等距離に区分できる駅を基準として2以上の区間に分割し、区間に応じて運賃を算出する方法であり、筑豊電気鉄道(福岡県)、叡山電鉄(京都府)等の一般鉄道の他、箱根登山鉄道鋼索線(神奈川県)、近畿日本鉄道生駒鋼索線(奈良県)等の鋼索鉄道で実施されています

 

<4> 均一制

均一制運賃は、乗車キロに関係なく運賃を均一とする制度であり、利用者にとっては単純でわかりすく、鉄道側にとってみれば出改札での設備の簡素化、省力化が図れることのメリットがあります。一方、短い距離を利用する者にとっては割高感があり、この制度は鉄道全体の営業キロが短いか、旅客の乗車距離が平均して比較的短い山万(千葉県)のような新交通システムや東京急行電鉄世田谷線(東京都)、阪堺電気軌道(大阪府)、長崎電気軌道(長崎県)等の路面電車等で実施されています。

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